塗料は、樹脂剤で排気するとプラスティックごみとして拡散します
安全な工場環境
発火、引火を起こす激臭の溶剤・シンナーは吸い込めば神経に中毒症状を起こす危険がある。
溶剤は、塗装や洗浄で使われその保管は火災や中毒事故防止から専用の危険物倉庫が必要と法令で規定があります。揮発性有機溶剤(VOC)の扱いは、大気汚染の観点からも要注意です。
危険物取扱者
有機溶剤保管場所に掲示
消防法では有機溶剤は危険物(引火性が高く第4類引火性液体に該当)で保管に詳細な決まりがあります。
シンナー臭は、溶剤や塗料が保管されず作業場所に置きっぱなしになっていませんか?
シンナーの保管や塗装作業場所について原則、
1.密閉すること、
2.屋外へ換気する
3.冷暗所で保管する
と決められています。注1
使用済み、廃棄シンナー、塗料などの個々の扱いで不適切があると悪臭が漂うことになります。法令では細な規定があり遵守されますよう。
注1:危険物の規制に関する政令 第四章 貯蔵及び取扱の基準 六
研磨や切削、配合など、塗装では塗料ミストが乾いて粉塵となったものは、目に見えない微粒子となって空間を漂います。怖いのは、悪臭と違い知らず知らずひとが吸い込んでいるかもしれないからです。
事務所内が粉っぽいなと感じるのは、粉塵が浮遊していると考えられます。
塗料の樹脂系添加剤などは、マイクロプラスティックごみ化して、ひとが吸い込むと疾病を発症する恐れがあります。
光に照らされた粉じん
長期に粉塵を吸い込むと、肺に蓄積し呼吸機能が悪化し、じん肺(珪肺、炭じん肺、アスベストじん肺など)の危険があると指摘されています。
法令は、規定で対策を講じるようにとしています。
注2:じん肺法、粉じん障害防止規則等、労働安全衛生法
粉塵は、蓄積、堆積と微量の気化ガスに何らかの熱源とが相まって、ダクト内やフィルターで発火、最悪は粉塵爆発を起こす恐れがあります。
微細な粉塵は容易に酸素との結合を高め、わずかな熱源や静電気、漏電で発火反応が起き爆発につながります。工場での粉塵爆発や火災は、ニュースでも見かけるかと思います。
工場の機械設備に粉塵の付着は、設備の性能や不具合・故障に影響します。特に電気機器制御類、センサー、計測機器類などや製品への付着は仕上がり品質で歩留まりを招く可能性があります。
工場にある作業ブースから塗料ミストや粉塵が漏れている、また、保管場所から有機溶剤などの有害気化ガスが工場内に漏れ出て、拡散していることは、前述の通りです。
対処しにくい原因は2点あると考えます。
ファンに汚れ付着
局所排気装置や換気装置の排気ファン(換気)が不十分であること。
1.ファンにスラッジが付着、ダクトに粉塵が堆積
し外部への排気能力が落ちていること。
2.近隣を気にして排気風量を落とされている、
ファンを止めてるケースもあります。
3.特に塗装ブースや研磨フード等では、確認が必
要です。
塗装ブース、ブース壁面にすき間がありミストや粉塵、シンナー臭が外に漏れています。
早々に排気ファンやダクトをきれいに掃除し排気能力を正常にしましょう。塗装ブースにフィルターがあるなら、交換しましょう。
塗装ブースや塗料保管場所などのブースの壁面や天井などにすき間がないか、確認ししっかり対処しましょう。 ワークのリフトによる出入りがあるすき間は、ビニールカーテンを付けたりブースの内圧、外圧バランスを考え、場合によっては、排気装置のファンの能力をアップしてみましょう。
ファクトリーブース(塗装ブースを想定)の問題解決のポイントは、①作業環境の維持と
②コスト、手間への理解、それに③法令を順守されることにあります。
塗装ブースでの作業に伴う有機溶剤や塗料ミスト、粉塵が工場内の至るところに拡散すると、従業員全員の健康に関わる問題を引き起こす可能性があります。知りながらの放置は、事業主責任を問われます。排気処理装置の導入と安定した装置の運用をお願いします。
労働環境改善の宣言を掲載さることは、コンプライアンスに関わります。
長時間作業や休憩なしの労働を強いることは、改善しましょう。
有害物質の排気処理に合わせ、就労者へのマスク、メガネ、休憩など出来るところから実行しましょう。作業環境改善や労働安全衛生のご担当者には、必須です。
歩留まり率の悪化は、就労者の労働意欲に悪影響を生みます。
雇用の安定は技術力、経験の蓄積となり経営の安定と地域経済への好循環を生みます。
作業環境の快適な維持には、日頃のメンテナンスや清掃など運用上の手間がかかります。
業務の負担は、勤務上の評価にならない? のであまりやりたがらない現実。
仕事への評価や意識変化をマネジメントされることも大切です。
有害廃棄物の回収や処理に関わるコストや作業者への労務増もコスト増と取られがちです。塗装ブースのスクラバー水や塗料スラッジなどの処理には、コストがかかります。負のコスト意識ではなく、環境改善が就労の意欲を高められるのではないでしょうか。
労働安全法を軸に有機溶剤中毒予防規則や粉じん関係法令、消防法等の遵守が求められます。不明点や解釈のあいまいさを感じられる際は、関係機関にご相談されることをお勧めします。必ずや環境への取り組みは雇用の安定を生み、事業の安定、継続へとつながり地域経済への好循環を生みます。
生産性や品質、工場設備、コストセーブは、大切ですが働かれる従業員を第一に考えましょう。仕事環境が良いことは、就労の意欲、モチベーションが上がります。離職率が下がり経験を積み上げれば、いい仕事で製品の品質や生産性が上がると考えます。
図面がなくても大丈夫 有機溶剤対策や局所排気装置、工場の粉塵対策と塗装ブースの換気改善など、ご相談からお気軽に お問い合わせ下さい