マイクロバブルが工場の悪臭や粉塵・排水腐敗を解決
マイクロデザイン
〒153-0043 東京都目黒区東山3-1-15ー4F(田園都市線池尻大橋駅1分)
営業時間 | 9:00〜17:20 |
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休業日 | 土曜・日曜・祝日 |
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ベンチュリーの受水槽に溜まった塗料スラッジ
シンナーは、どこかへ蒸発したよう?
一部を除き大多数の有機溶剤は常温で無色透明の液体で、水に溶けません。
溶剤の特徴は、油脂分を含むものを溶かす働きがあります。そのため有機溶剤は接着や塗装、印刷、洗浄などの用途で広く製造工場で使われています。油性塗料がもし水に溶けるなら、有機溶剤(シンナー)は、不要です。
水と混ぜても、「水と油」で混ざることはなく分離された状態(層)のままです。もっとも、力ずくでかき混ぜると油分と言えども、極小の粒に解体、分解されると、混ざったように見えるかも知れません。しかし、時間がたてば徐々にもとの溶剤と水の塊(層)に戻っていきます。
有機溶剤
ベンチュリー式局排装置
臭いは消えている?
有機溶剤は揮発性が非常に高いため、常温で気化(ガス化)し簡単に蒸発してしまいます。
有機溶剤の名称としては、ベンゼンやクロロホルム、ヘキサン、キシレン、トルエンなどがあります。
溶剤の蓋を開けたまま放置すると、量が減ってしまいます。気化(ガス化)した有機溶剤は、微細な粒子以下の小ささで空気中では激臭とともに空気と交じり合って、拡散しながら薄まってどこかへ消えて行ってしまいます。
湿式スクラバーやベンチュリー式局所排気装置などで、有機溶剤を処理することは、むずかしいと見ています。
溶剤は、CとHからできている化合物で気化ガス化して空気(酸素)と触れることで徐々に酸化しながら広範囲に飛散して行き、次第に激臭は薄まり消えていきます。溶剤の気化ガスのCとHは、空気の酸素と反応し、または水素を奪われ電子を失っていきます。*注
注:酸化によって新しい物質が生まれ(酸化物)、溶剤ガスは、炭素と水素のため、酸化すると水と二酸化炭素に変質し自然界で安定します。空気の主成分は窒素(N2)と酸素
(O2)です 他にアルゴン(Ar)、二酸化炭素(CO2)、微細な粉塵類に湿気等々が含まれています。
水に溶剤塗料は溶けない
水に浮いた塗料 ベトベトです
写真は、ペットボトルに1/3位水を入れ、そこに油性塗料を10cc入れています ボトルをしっかりシェイクして塗料と水を混ぜ合わせるよう頑張りました。
水に塗料が溶け込むことは、なく分離した状態です
いくら攪拌しても塗料は、触るとベトベトで指につきます ペットボトルに栓をし1ヶ月保存後、栓を開け臭いを嗅ぐと、シンナー臭はそのままです。
2ヶ月後でも、状態は同じでした。
シンナーが、何かに変質しない限り状態は変わりません
湿式スクラバー(ベンチュリー式)は、塗料ミストを水の水膜で捕集します しかし、「水と油」ですから混じることはありません 一時的に水に取り込まれた油性塗料は、斜面板(エリミネーター)で水を下から上にジャブジャブにあおり空気と撹拌していくなかで塗料がスラッジになっています この場合、溶剤成分は、気化(シンナーの揮発)し外へ排気されているとみられます
シンナー 一斗缶分がご使用量だとすると、このほとんどがどこかに消えて塗料の固形物がゴミとして受水槽に残りました。
10キロの塗料の例にすると 成分の95%近くは、有機溶剤系物質と見られます。
色成分と固着する添加剤などは、おそらく数%位でしょうか。
空気と触れることで溶剤の気化が進み、気づけば空中を漂い、戸外へと排出されていきます
排気処理装置で燃焼式を除けば、フィルターも湿式ベンチュリーも、さらに中和剤方式もみな溶剤が、ミストまたは、気化(ガス化)して戸外へ排出されているとみられます
揮発性有機化合物は、溶剤の中で特に揮発性の高い性質あるものを言います。
常温で蒸発する位の(蒸気圧を持つもの)性質でVOC(Volatile Organic Compounds)とも呼ばれています。
VOCは、塗料やインキ、接着剤に含まれる有機溶剤やガソリン由来の成分で揮発性が高く
200種以上あると言われています。
VOCは、塗装工場や印刷会社、食品各会社の脱脂洗浄や自動車への給油など様々なところから気化ガス化して排出されています。
これに工場や自動車から排気される窒素酸化物(NOx)と、太陽の紫外線がプラスされると「光化学スモッグ」になると言われ、SPM、PM2.5などと大気汚染物質の原因の1つです。
そのため、原則、有機溶剤の管理と処理、処分はしっかり行う必要があります。
粉じんの空中浮遊
徹底された換気をしましょう
有機溶剤は、簡単に気化し消えてしまいます。
塗料ミストは、乾燥して粘性による結合がなくなり塗料の構成物が粉じんとなり空気中を浮遊していきます。
粒子状物質(SPM)は、マイクロ単位の小さな粒や液体の微粒子のことをいいます。
工場や建設現場で生じる粉塵のほか、燃焼の際の煤や排出ガス、石油の揮発成分、さらに風に煽られる砂塵や土など大気中で性状変化しまう粒子など様々です。
工場の内外が粉っぽいのは、そのためです。粉じんは、
ひとが吸入すると健康障害を発症する可能性があるもの
があります。粉じんが見られる場合は、除塵・集塵など
の対策を取りましょう。
有機溶剤も粉じんも 原則は、作業場所を換気されること
です。
私どもは、マイクロバブル採用のサイクロン方式の
マストクリーナは、粉じんや揮発性有機溶剤の対処に
有効です。